柏井伸子柏井 伸子
(かしわい のぶこ)

略歴

  東京都歯科医師会付属歯科衛生士学校卒業
1988年 ブローネマルクシステム®サージカルアシスタントコース修了
2003年 ロンドンおよびイエテボリ留学
2009年 日本歯科大学東京短期大学非常勤講師
2011年 東北大学大学院歯学研究科修士課程卒業

研究テーマ

インプラント治療における歯科衛生士のかかわり方
口腔内外の感染管理

インプラント治療における歯科医師とアシスタントのコラボレーション(実習)

歯科の臨床現場では、説明義務のある担当歯科医師のみならず、アシスタントに対しても、日常的に患者さんから質問をいただきます。インプラント治療に関しては、最近ではマスコミでも多く取り上げられ、一般的認知度が高くなっており、自分に適用か否かを尋ねられたり、積極的に治療方法として希望される方もいらっしゃいます。その際には利点と同時に欠点となるリスクについても説明しなければなりません。近年の医療に関わる民事訴訟件数が急激に増加していることも真摯に受け止め、適切な情報提供により患者さんとの信頼関係を確実に構築し維持していく必要があります。

平成19年4月より改正医療法が施行され、全ての医療施設における安全対策が義務付けされました。このなかには広告が緩和され、情報提供の幅が拡がったと同時に、「院内感染防止・医薬品管理・医療機器管理への対処法のマニュアル化」が要求されています。インプラント体は薬事法上クラスVという高レベルの位置づけがされており、形成エンジンなどの周辺機器や外科用インスツルメント類も適切に管理されなければなりません。

そこで、長期的成功のための歯科医師とアシスタントのコラボレーションの必要性について、術後感染防止策としての感染管理の観点における器材処理や清潔不潔の観念、必要器材の選択方法、メインテナンスの重要性を概説し、最後は手洗い、ガウンテクニック、滅菌グローブの扱い方、ドレーピングおよびメインテナンスについてデモおよび実習を行います。

実習:ガウンテクニック等の実習、歯科衛生士の同伴可