大塚 隆大塚 隆
(おおつか たかし)

経歴

1975年 東京歯科大学卒業
1979年 神奈川県川崎市にて開業
1992年 プログレッシブトレーニングセンター(P.T.C.)開設 (インプラント研修施設)
1993年 日本口腔インプラント学会 指導医・専門医

インプラント治療における審美と機能との調和
―アストラテックインプラントシステムの臨床応用― AstraTech Biomanagement Complex™

現在のインプラント治療は、無歯顎から部分欠損、単独歯欠損へと、あらゆる部位や欠損様式に対応できるようになり、さらに、長期にわたる口腔内生存が約束されるようになった。そのため、インプラント治療は、失った歯牙を補うことはもちろん、今ある欠損歯をこれ以上拡大させないためにも、大変有効な治療法として存在している。

しかし、インプラント適応の拡大により、インプラント治療に伴う多様な処置が行われるようになってきた一方で、その長期予後に関しては、いまだコンセンサスが得られていない処置もある。また、現在のインプラント治療では、治療が複雑化し、その多様性はインプラントのデザインやインプラント体表面構造にまで及んでいる。こうした中で、エビデンスに基づいた最善の治療法を見つけ出すことは、とても困難な状況になっている。

今日のインプラント治療においては、オッセオインテグレーションが継続し、口腔内でインプラントが長期生存することは勿論のこと、併せて、長期に変化することのない機能、審美が求められている。

本講演では、アストラテックインプラントの臨床を通じて、その治療の過程で行われる様々な治療に対する観察の中から、この課題を達成するために必要な様々な配慮や処置について述べるとともに、アストラテックインプラントシステムの特長についても解説する。