経歴
1980年 | 東京医科歯科大学歯学部 卒業 |
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1984年 | 東京医科歯科大学大学院歯学研究科 修了 |
1984年 | 東京医科歯科大学歯学部附属病院第二補綴科医員 |
1988年 | 東京医科歯科大学歯学部歯科補綴学第二講座助手 |
1996年 | 文部省在外研究員ジュネーブ大学出張 |
1996年 | 東京医科歯科大学歯学部附属病院インプラント治療部助教授 |
2004年 | 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科インプラント・口腔再生医学分野准教授 |
所属学会
日本補綴歯科学会 代議員
口腔病学会 評議員
Academy of Ossointegration active menber
日本口腔インプラント学会 指導医,理事
顎顔面インプラント学会 指導医
International Team for Implantology Fellow, ISC coordinator
日本歯科CAD/CAM学会 評議員
ストローマンインプラントの実践的応用(実習)
現行のインプラントの中でストローマンインプラントは最も歴史のあるインプラントの一つです。1974年の臨床応用開始からおよそ40年が経過し人間に例えるならば壮年期の成熟したインプラントといえるでしょう。 ストローマンインプラントは永らく一回法インプラントとして親しまれてきましたが、近年では二回法のインプラント体も提供されており、それぞれTissue Levelインプラント、Bone Levelインプラントという呼称をもっています。
ストローマンインプラントの特徴として表面性状とインプラント‐アバットメント間の結合様式があげられます。
ストローマンインプラントの表面はSLA(Sand‐blasted, Large grit, Acid‐etched)と呼ばれるもので、サンドブラストと酸エッチングを組み合わせた粗面加工が施されています。この二種類の加工によるマクロラフネスとマイクロラフネスの組み合わせが細胞接着と増殖に有利に作用すると考えられています。さらに近年では、SLActiveというインプラント表面の経年変化を防ぐタイプのインプラントが供給されています。
アバットメントとインプラント体の結合にはテーパー付きのインターナルコネクションが採用されています。Tissue LevelインプラントではsynOctaコネクション、Bone LevelインプラントではCrossFitコネクションと呼ばれる結合様式です。テーパーの付いたコネクションによってアバットメントとインプラント体の結合は強固になり、マイクロムーブメントが減少すると考えられています。
ストローマンインプラントの臨床は先のITIによって検証され、信頼性を持った診療ガイドラインが提唱されています。今回、ストローマンインプラントの概要を説明し、実習を通してその理解を深めていきたいと考えております。
実習:顎模型を用いて切開、剥離からインプラント埋入、縫合等